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仏式の法要について – 故人を偲ぶ心と準備のポイント
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法事・法要
仏式の法要について – 故人を偲ぶ心と準備のポイント
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法事・法要
公開日:2025年03月04日(火)

はじめに
大切な人を見送った後も、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える場として行われるのが「法要」です。仏式の法要は、故人の冥福を祈るだけでなく、遺族や親族が集い、故人との思い出を分かち合う大切な機会です。
この記事では、仏式の法要について、基本的な流れや準備のポイントをご紹介します。
大切な人を心静かに偲ぶために、ぜひ参考にしてみてください。
法要の主な流れ
仏式の法要は、故人の命日や節目に行われることが多く、宗派によっても多少の違いがありますが、一般的な流れは次のようになります。
- 僧侶への依頼と日程の決定
- 菩提寺やお付き合いのあるお寺に法要の依頼をする
- 命日に近い日程で調整し、親族へ案内する
- 法要の準備
- 会場の手配(自宅・お寺など)
- 仏壇や祭壇の準備、供物(果物・お菓子・お花など)の用意
- 読経・焼香
- 僧侶による読経が行われ、参列者が順に焼香を行う
- 故人の冥福を祈りながら、静かに手を合わせる
- 法話(僧侶の説法)
- 僧侶からの法話を聞き、仏教の教えを学ぶ機会となることも
- 会食(お斎)
- 法要後、参列者で会食を行い、故人を偲びながら思い出を語り合う
- お礼の挨拶と引き出物
- 参列者への感謝の気持ちを伝え、引き出物(香典返し)を渡す
1. 法要の種類と意味
仏式の法要には、さまざまな節目で行われるものがあります。それぞれの法要には、故人の冥福を祈るとともに、遺族が故人への思いを新たにする意味が込められています。
主な法要の種類
- 初七日(しょなのか):亡くなってから7日目に行う最初の法要。葬儀と一緒に行われることも多い。
- 四十九日(しじゅうくにち):故人が成仏するとされる重要な節目。納骨式を兼ねることも。
- 一周忌(いっしゅうき):亡くなってから満1年目に行う法要。
- 三回忌・七回忌・十三回忌など:年忌法要として、故人を偲ぶ機会が続く。

ポイント
- 宗派や地域によって法要の習慣は異なるため、家族や菩提寺と相談しながら進めましょう。
2. 法要の準備について
法要を円滑に進めるためには、事前の準備が大切です。以下のポイントを押さえておくと安心です。
準備の流れ
- 1.僧侶への依頼と日程調整
- 希望する日時を伝え、読経のお願いをする
- 2.会場の手配
- 自宅、お寺など、参列者の人数に応じて選ぶ
- 3.祭壇や供物の準備
- 仏壇の掃除、花や果物、故人の好きだったものを供える
- 4.案内状の送付(必要に応じて)
- 親族や親しい友人に案内状を出す
- 5.お布施・御膳料の準備
- 僧侶へのお礼(お布施)、法要後の会食費用などを用意
ポイント
- 参列者の人数に応じて、座席や食事の手配も忘れずに。
3. 法要当日の流れ
法要当日は、参列者を迎える準備を整え、穏やかな気持ちで故人を偲びましょう。
当日のポイント
- 僧侶へのご挨拶:僧侶が到着したらお迎えし、法要の流れを確認する
- 読経と焼香:僧侶による読経の後、参列者が順に焼香を行う
- お礼の挨拶:法要の締めくくりとして、遺族代表がお礼の挨拶をする
4. 会食(お斎)について
法要後には、参列者と一緒に会食(お斎)をすることが一般的です。この場では、故人の思い出を語り合い、和やかな時間を過ごします。
お斎のポイント
- 料理の手配:精進料理や和食が一般的ですが、地域や家族の希望に合わせて準備
- 故人を偲ぶ時間:形式ばらず、思い出話を共有することが大切
5. お布施と引き出物
法要が終わったら、僧侶へのお礼として「お布施」を渡します。また、参列者への感謝の気持ちとして「引き出物(香典返し)」を用意することも一般的です。

まとめ
仏式の法要は、故人への感謝と冥福を祈るだけでなく、家族や親族が心を寄せ合う大切な時間です。形式にとらわれすぎず、故人を偲ぶ気持ちを大切にすることが何よりの供養になります。
事前に準備を整えておくことで、心穏やかに法要を迎えることができます。家族や親しい方々とともに、故人への思いを分かち合うひとときを大切にお過ごしください。