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大切な人の最期に向き合う – 危篤・死亡時の対応と心構え

公開日:2025年03月04日(火)

大切な人の最期に向き合う – 危篤・死亡時の対応と心構え

公開日:2025年03月04日(火)

はじめに

大切な家族や親しい人が臨終を迎えたとき、遺族は深い悲しみに包まれながらも、さまざまな対応をしなければなりません。特に、危篤の知らせを受けたときや、実際に臨終を迎えた際には、家族や関係者への連絡、葬儀の準備など、冷静に動く必要があります。とはいえ、突然のことで戸惑い、何をすればよいのかわからなくなることもあるでしょう。

この記事では、「臨終から法要までの流れ」をご紹介します。事前に知っておくことで、悲しみの中でも落ち着いて対応でき、大切な人を安らかに見送るための準備ができます。ぜひ参考にしてみてください。

臨終から法要までの流れ

大切な人が亡くなられた後、法要が行われるまでには、いくつかの大切な手続きや準備があります。一般的には、以下のような流れで進んでいきます。

1. 臨終を迎えたら

1-1. 危篤とは

「危篤」とは、医師が「命が危険な状態である」と判断したときに使われる言葉です。この知らせを受けたら、できるだけ早く病院や自宅へ向かい、最期の時間を一緒に過ごすことが大切です。

また、意識がある場合には、言葉を交わしたり、そばに寄り添ったりすることで、故人に安心してもらえることもあります。状態が急変することもあるため、声をかける際は優しく、穏やかに接するよう心がけましょう。

危篤の知らせをする相手

危篤の知らせは、主に次のような方へ連絡します。
親族(特に近しい家族や兄弟)
故人と親交のあった友人・知人(本人の希望がある場合)
菩提寺や宗教関係者(枕経などの対応が必要な場合)

ポイント

・すぐに駆けつけるべきか、状況を伝える

・遠方の親族には、移動時間も考慮し早めに連絡する

・深夜や早朝の連絡は、相手の状況を考慮して行う

2. 事故で亡くなった場合

突然の事故で亡くなった場合は、病院で亡くなられた場合とは異なり、警察の対応が必要になることがあります。事故の状況によっては検視や司法解剖が行われ、遺族がすぐに故人と対面できない場合もあります。

事故で亡くなった際の流れ

  1. 警察の対応を待つ(必要に応じて検視・司法解剖)
  2. 死亡診断書または死体検案書の発行を受ける
  3. 葬儀社へ連絡し、ご遺体の搬送を手配する
  4. 通夜・葬儀の日程を決め、準備を進める

事故の場合、手続きが通常よりも複雑になることがあるため、警察や自治体の指示に従いながら進めることが大切です。

3. 病院で亡くなった場合

病院で亡くなられた場合、医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行します。この診断書は、火葬許可証を申請する際に必要となるため、大切に保管しましょう。

※死亡診断書は、火葬許可証を申請する際に提出しますので、その前にコピーを取っておいた方が良いです。愛昇殿三重では、その手続きを代行しています。

病院で亡くなった際の主な流れ

  1. 医師による死亡確認
  2. 死亡診断書の受け取り
  3. 葬儀社への連絡(搬送の手配)
  4. 必要に応じて、菩提寺や宗教関係者へ連絡(枕経の依頼)

ポイント

・病院によっては長時間の安置が難しいため、早めに搬送の手配を行う

・葬儀の形式や搬送先を、事前に家族で話し合っておくと安心

愛昇殿三重へのご依頼は、24時間365日いつでも可能です。

4. 清らかに旅立てるように

故人を安らかに見送るために、死後の処置が行われます。

また、宗教や風習によっては「枕経(まくらきょう)」と呼ばれるお経をあげます。これは、故人が安らかに旅立てるよう願うものです。

ポイント

・宗教や風習に合わせて対応する

・家族ができる範囲で、故人の旅立ちを見守る

5. 死装束について

故人を送り出す際に着せる衣服を「死装束(しにしょうぞく)」といいます。仏教では白装束を着せることが多く、「あの世へ旅立つための正装」とされています。

死装束は、湯灌の後に着せますので、亡くなった場所から湯灌までは、故人の服や浴衣を来ていることもあります。今は、故人様の好きな服をお着せすることも多くあります。

死装束の特徴

  • ・着物の合わせは「左前(右側が上)」にする
  • ・故人の手には数珠を持たせる
  • ・宗派によっては、旅支度として草鞋(わらじ)を用意することもある

なぜ左前なのか?


通常の着物は右前に着ますが、死装束は「現世とあの世の違い」を表すため、左前にするのが一般的です。

いざという時に慌てないためにも、事前に流れを知っておくことが大切です。

すべてを完璧に準備する必要はありませんが、「もしもの時に何をすればよいのか」を知っているだけで、心に少し余裕が生まれるかもしれません。大切な人との時間を大事にしながら、家族とゆっくり話し合う機会を持つことが、安心につながる一歩となるでしょう。

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